近年「ホームページ制作」を広告代理店や制作会社だけでなく、クラウドソーシングやフリーランスに依頼するという方が増えています。
ただ、それぞれにメリットとデメリットがあります!
どこにホームページ制作を依頼するか悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
[ もくじ ]
広告代理店・制作会社に依頼する場合
ホームページ制作といえば、おそらくこの広告代理店や制作会社を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
メリット
私自身、広告代理店のWEB制作部門に約5年間在籍していました。
基本的に広告代理店や制作会社には、ホームページを制作する上で必要な知識を持ったクリエイターが複数名在籍しています。
まさにクリエイター集団です。
ホームページのデザインをする「WEBデザイナー」、ホームページを実際にコードを使って組み立てる「コーダー」、様々な便利機能を作ってくれる「プログラマー」。(WEBデザイナーがコーダーも兼任する場合も多いです)
それ以外にも、動画制作や、写真撮影、イラスト制作、広告出稿、WEBマーケティングの知識、印刷物の制作などのスキルを持つ方が集まっていますので、ほぼ何でも対応してくれることが多いです。
ホームページ以外にも、名刺、パンフレット、カタログ・・・といろんな制作物が必要になった時、一括して一か所にまとめて依頼できるので、打ち合わせを何回も行わなくて良いですし、デザインの流用も可能です。
(ホームページに使用している画像をチラシにも・・・など)
営業担当もいるので、何かあれば営業が迅速に対応してくれます!
また事務員もいるので、契約書や請求書などの事務的な事もスムーズです。
なんといっても、「法人」という安心感も大きなメリットです!
デメリット
正直、広告代理店や制作会社の制作費用は高い場合が多いです。
制作会社の場合、運営費用が大きく、人件費だけ見ても、制作者(クリエイター)、営業マン、事務員・・・と人件費がかさみます。
また、事務所費(家賃)や、光熱費、営業にかかる事務用品や消耗品費、社用車やガソリン代など細かく言えば会社を運営していく上で様々な運営コストが発生しています。
その分は、お客様の制作費に上乗せしなければなりません。
また、広告代理店や制作会社では社内ルールがあり、担当者の一存では決められない場合が多いです。
担当者→上司→社長と承認を得なくてはなりません。
ホームページ制作料金についてももちろん設定価格がありますし、柔軟な対応が難しい事は珍しくありません。
制作会社在籍中に私が担当するお客様で、色々と提案していたのですが、大人の事情でそのお客様にとってベストな対応ができず、歯がゆい思いをした事もしばしばありました。
クラウドソーシングで依頼する場合
今はクラウドソーシングでホームページ制作を依頼される方も増えていますね。ココナラ・クラウドワークス・ランサーズなど各社盛り上がっているようです。
実際に検討中の企業様も多いのではないでしょうか?
記事作成(ライティング)など、スポットで依頼される方も多いです。
メリット
安く手軽にホームページを制作できるケースが多いです。
また、数多く在籍する制作者の中から、好みのテイストや、実績、予算に合った価格帯のクリエイターを探すことができます。
自分で直接ホームページ制作会社を探して、問い合わせて、見積もりを出してもらって、他社にもアイミツして・・・
という煩わしさがないので、たくさんのクリエイターからよりどりみどり!比較検討しながらじっくり選ぶことができます。
コンペ形式も可能なので、複数のデザイナーに提案してもらって、その中から選ぶという事もできます!
個人で制作している方が多いので、融通もききやすいというのもメリットです。
デメリット
メリットでお伝えした「価格が安い」理由です。
クラウドソーシングはクリエイターが登録する際に、特に経験や実績・スキルのボーダーラインようなものがあるわけではないので、基本的にはスキルの低い方でも登録可能です。
そういったことから、初心者や、ホームページ制作を勉強中の方、趣味で制作されている方も多いです。
依頼する際は、経験年数や実績・スキルについても事前にチェックしておいた方がよさそうです。
経験年数によってクオリティが決まるわけではありませんが、一つの判断基準にはなると思います。
また「ホームページ制作」には、見た目をデザインする「WEBデザイン」と、そのデザインをコードで実装する「コーディング」という作業の二つが必要になります。
昔はWEBデザイナーがこの両方のスキルを兼ね備えることが多かったですが、現在は「WEBデザイン」のみを請け負うデザイナーが増えてきました。
ですので、安い!と思っても、実はデザインだけの料金だったり・・・
「WEBデザイン」のスキルのみのデザイナーの場合は、コーディングを依頼しても対応できないので、結局別途コーディングを依頼することになります。
その場合は「コーダー」と呼ばれるコーディングを行うクリエイターにも依頼することになるので、もちろん別途費用が発生します。
その点、事前に注意が必要です。
システム利用手数料が発生する場合もあります。
個人事業主・フリーランスに依頼する場合
私はこちらに該当しますが、今はフリーランスに依頼される企業が増えてきているように思います。
私と同じ個人事業主の方(別業種)や、サービス業(美容系・飲食系)、団体様などからお問い合わせいただくケースが多いですが、一般的な中小企業様のビジネスサイトを依頼されることも増えてきました。
メリット
基本的には一人で運営している場合が多く、制作以外に、営業も、事務作業も全て一人で行うので、人件費がかかりません。
事務所も自宅の場合が多く、家賃コストもゼロ。
運営コストが徹底的に削減できるので、その分お客様に還元できる(運営コスト分を上乗せしなくて済む)のです。
結果的に、比較的リーズナブルな価格設定が可能になります。
また、一人で行っているので窓口が一本化でき、やり取りがスムーズです。
営業間との伝達ミスや、ズレ、漏れが出たりといったトラブルが防げます。
広告代理店や制作会社などの組織とは違い、決定権も持つクリエイターが窓口になるので話が早いです。
打ち合わせして、検討して、一旦社内に持ち帰って、上司や社長に承認を受けて・・・という無駄な時間がありません。
個人なので融通が利くことも多く、柔軟な対応が可能です。
デメリット
『法人でない=信用できない』
というイメージをお持ちの方も少なくないと思います。
私自身がフリーランスなので言いにくいところもありますが、正直信用できないフリーランスが存在しているのも事実です。
信用できるフリーランスか、判断は難しいところです。
中には、無責任な制作をしたり、制作後に音信不通になったり・・・といった話も聞くので、注意が必要です。
別記事で、「失敗しないホームページ制作会社選びのポイント」をまとめていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
また、ホームページを依頼するフリーランスの方にどんなスキルがあるのか、事前にチェックすることもおすすめします。
事業を行っていく上で、ホームページ制作以外に、名刺作成や、チラシ、パンフレット、カタログなど様々な制作物が必要になる場合は多いです。
そんな時、一か所に依頼できると楽ですし、またイチから打ち合わせしなくてもいいので、打ち合わせ時間の短縮にもなります。
ホームページで使っている画像やデザインイメージを流用して、統一感のあるデザインにすることもできます。
ホームページ制作はA社、チラシはB社、と分けた場合、著作権の関係で同じ画像が使えなかったり、別途使用料を支払わなくてはならないケースもありますので、一か所にまとめて依頼することでその分の無駄な費用が削減できます。
同じ画像やイラストを利用する場合は作業時間も短縮できるので、制作コストが抑えられることもあります。
以上、ホームページ制作をどこに依頼するか検討中の方の参考になればと思い、書かせていただきました。