ホームページ制作といっても制作方法は様々でが、一般のお客様には制作方法の違いや、どの制作方法が適しているのか判断がつかないケースが多いです。
今日はそんな「ホームページが初めて!」「それぞれの料金の違いが知りたい」「それぞれのメリット・デメリットが知りたい!」という方に向けて、違いを分かりやすく紹介していきたいと思います。
※C3 Design.へお問い合わせいただいた場合は、ヒアリングさせていただいた上で、ご予算に応じて最適な制作方法をご提案させていただいておりますが、「問い合わせ」するのにちょっと勇気がいる…という方もおられると思いますので、それぞれの特徴をまとめました。
ホームページ制作をご検討中の方はご参考になさってください!
従来型(HTML・CSS)でのホームページ制作
まず1番目は、昔からある一般的な制作方法です。
◆HTMLとCSSについて
HTMLとは簡単に言うとホームページ(Webサイト)を制作するために作られた言語の事で、CSSとはHTMLで作られた ホームページ(Webサイト) に装飾を加えるために作られた言語の事です。
例えば、HTMLで表示させたい文字や画像などを一定のルールに基づいて記述し、レイアウトや色を変えたりといったデザインをCSSで加えるという感じです。
ここに動きを加えたいとなると、別の言語が必要になりますがここではややこしいので割愛します。
従来型(HTML・CSS)ホームページ制作の場合は、HTML・CSSの知識が必須で、ゼロから構築できるスキルが必要になるので制作者目線で言うと、一番制作スキルの難易度が高いです。
従来型(HTML・CSS) のメリット
- ゼロから制作するので制限がなくどんなホームページ制作も可能
- 必要なファイルのみで構成するため、比較的軽量なホームページ制作が可能(表示速度が速い)
- SEO対策に強い(制作者の技術力による)
- 保守管理が容易(システムなしの場合)
- セキュリティに強い
- 基本的にはどんなサーバーでも動く
- 月額利用料が不要
※ドメイン・サーバー費用、必要に応じて保守管理費用はかかります。
従来型(HTML・CSS)のデメリット
- 全てをゼロから作らなくてはならないので、時間がかかり制作コストも高め
- 更新機能、予約システムなどの機能追加費用が高め
- ブログには向いていない
従来型(HTML・CSS)の注意点
- 制作者の技術力によってクオリティに大きく差が出る(案件によっては⾼度な技術が必要)
メリットもたくさんありますが、一般的に他の制作方法と比べると高額になるケースが多いです。
また、ブログなど導入したいシステムにもよりますが、ちょっとした機能追加でもゼロから作るため高額になりがちです。
ただ、必要な機能が特になく、更新もしない場合や、高速表示でシンプルなホームページが欲しい場合、管理機能が必要ない場合は、他の制作方法より安く抑えることができるケースもあります。
WordPress(ワードプレス)でのホームページ制作
続いて2番目に、「WordPress」でのホームページ制作について。
WordPressはホームページ作成やブログ作成ができるシステムの一つです。
世界中のサイトの半数近くがWordPressで作られており、今や⼩規模〜⼤企業のホームページまで幅広く利⽤されています。
WordPress(ワードプレス)のメリット
- ブログ機能が欲しい⽅に断然おすすめ(低コストで実装可能)
- 様々な機能追加が低コストで実現可能
- 納品後、お客様⾃⾝で更新・追加ができるように制作することも可能
- スマホやタブレットからでも管理画面にログイン・編集ができる
- SEO対策に強い(初めからある程度考慮した作りになっていることが多い)
- 月額利用料が不要
※ドメイン・サーバー費用、必要に応じて保守管理費用はかかります。
WordPress(ワードプレス)のデメリット
- WordPressが使えるサーバーを選ぶ必要がある(稀に対応していないサーバーがある)
- 適切なセキュリティ対策をしないとスパムの対象になりやすい
- WordPressなどの定期的な更新作業が必要
- 必要ないファイルが自動的に生成され、表示速度が遅くなるケースもある
- バージョンアップによる不具合の可能性がある
WordPress(ワードプレス)の注意点
- 制作者のスキルによってクオリティに大きく差が出る(場合によっては⾼度な技術が必要)
- 完全にオリジナルで作りたい場合は、HTML・CSSの幅広い知識が必要
- 保守管理に入ることをおすすめ(安心して使うには定期的な管理が必要)
ブログを書きたい方や、必要な機能がある方、ホームページ公開後は更新作業をご自身でしたい方には、比較的低コストで構築できるWordPress(ワードプレス)が断然おすすめです。
ただ、 従来型(HTML・CSS) と比較すると柔軟性や自由度は下がるので、どんな事がしたいかや、ご予算に応じて選ぶと良いかと思います。
WordPressでのホームページ制作の種類と費用感
制作コスト:低(テーマをそのまま利用)
WordPressにはテンプレート(テーマ)が無料のものから有料のものまで豊富に用意されています。
テーマを利用して制作する場合は、必要なテキストや画像を用意してはめ込んでいくだけなので、簡単に素早く制作する事が可能です。
ただ、テーマに必要な情報をはめ込んでいくだけだとオリジナリティが出しにくく、デザインの自由度も低めなので、よりデザインにこだわりたい方へはカスタマイズか、完全オリジナル(オーダーメイド)をおすすめしています。
制作コスト:中(カスタマイズ)
もう一歩踏み込んで、これらのテーマを基にカスタマイズしていく方法もあります。
その場合は、HTMLやCSSの知識が必要になりますが、テーマをそのまま利用するよりオリジナリティを出すことができ、デザインもある程度カスタマイズができます。
ただ、決められたテーマの仕様の範囲内でしかカスタマイズできないので限界はあります。
制作コスト:高(完全オリジナル)
さらに、WordPressのメリットを活かしつつも、完全にオリジナルでホームページを制作したい場合は、テーマからオリジナルで作る完全オーダーメイドなWordPress制作をおすすめしています。
その場合は、自由なデザインで、システム構築費用は抑えつつ、ブログも、機能を追加できるのでお客様の納得できる形で対応できるケースが多いです。
ノーコードでのホームページ制作
最後3番目は、ノーコードでのホームページです。
最近はこの「ノーコード」で制作するホームページも多くなってきました。
コード(HTML・CSS)を書かない=NO CODE(ノーコード)という意味ですね。
ノーコードは一般的にも広く知られるようになり、実際「自分でホームページを作ってみました」というお客様もいらっしゃいます。
「HTMLやCSSの知識がなくても作れるのなら、わざわざ制作会社に頼まなくてもいいのでは?」
と思う方もいらっしゃると思うので、メリット・デメリット・注意点もあわせて、なぜ制作会社に依頼するのかなども書いていきたいと思います。
※C3 Design.でノーコード制作をする場合は「STUDIO」というツールをメインに使っていますので、STUDIOの場合で書かせていただきます。(ノーコードツールは他にもWix、Jimdoなどがあります)
ノーコードのメリット
- コードを書かない分、作業時間が短縮され、素早く納品できる
- 上記同様の理由で、作業量も減るため従来より安く提供できる事が多い
- 完全無料でホームページを作ることもできる(制限あり)
- サーバー費用が掛からない
- 無料ドメインでも利用可能(サブドメイン※1)
- デザイン性が高い(STUDIOの場合)
- 必要な機能によってプランを選べる
- 動きのあるアニメーションも実装が簡単
- 使うツールはSTUDIOのみでOK(面倒なインストール作業は不要)
※1 サブドメイン…https://●●.studio.site/のように●●の部分だけ変えられる
ノーコードのデメリット
- 独自ドメイン(※2)利用には有料プラン加入が必須
- アクセス解析ツール(※3)利用には有料プラン加入が必須
- 高度なSEO対策や育てるホームページ制作にはあまり向いていない
- 無料プランの場合は広告バナーが常に表示される
- 有料プラン加入の場合は月額費用がずっと発生する
- サーバーはSTUDIOに依存するので何かあったときに影響を受ける可能性も
- 複雑な機能追加や、更新システムは導入できない
※2 独自ドメイン…https://〇〇〇〇/のように 〇〇〇〇 部分を自分で好きな文字列にできる
※3 アクセス解析ツール…ホームページの状態、アクセス状況を把握するための解析ツール
ノーコードの注意点
- 無料プランでも利用可能ですが制限があるので、できれば有料プランをおすすめ
- ブログを書く事も可能ですが、月額が高め(最上位プラン)なのでブログを書くならWordPressがおすすめ
- ドメインもサーバーも特にこだわりがなく、すぐにホームページが必要な場合は向いている
- 実装できる事とできない事があるので事前に確認が必要
- テンプレートを使えばHTML・CSSの知識はなくても作れるけど、オリジナリティは出しにくい
- オリジナルデザインで制作する場合はある程度知識が必要
細かく書いていきましたが、ノーコードの場合は特に必要な機能やどういった仕様にするかによって、プランを選ぶ必要があります。
初期費用(制作費用)を抑えられる反面、月額利用料金はずっと支払わなくてはならないため、利用年数が長くなるとWordPressで制作した方が結果的に安くなるケースもあります。
ノーコードなのに制作会社へ依頼する理由
知識がなくてもお客様自身で作ろうと思えば作れる「ノーコード」ですが…。
その場合はSTUDIOであらかじめ用意されているテンプレートを使います。
ゼロからオリジナルなデザインで制作しようと思うと、ある程度の知識が必要になるためです。
また、実際にお客様自身で作ってみたものの、「思っていたのと違う」「テンプレートはおしゃれだったけど、画像を変えたり、文章を入れてみると全然違うものになった…」「ちょっと変更したいだけなのにうまくいかない」「やりたい事をカタチにできず、つまずいている…」などのお声を頂戴する事もあります。
ご自身でチャレンジしたけど、独自ドメインの設定が上手くいかなかったり、全然検索で出てこないという場合や、本業の合間に作っているためなかなか完成しない…という事もよく耳にします。
そういった時に、ご依頼いただくこともあります。
C3 Design.では、お客様が途中まで作った状態からでも引き継いでお作りする事が可能ですので、もしお困りの方がいらっしゃればお気軽にお問い合わせください。
制作方法の比較表
結局どの制作方法が良いのかわからなくなってしまった方もいらっしゃるかと思いますので、比較表を作ってみました。
※従来型(HTML・CSS)は基本的どんなホームページも作れますが、それだと比較が難しいので、費用対効果も考慮して比較させていただいております。
要するに、こういう事です↓
従来型 (HTML・CSS) | WordPress | ノーコード (STUDIO) | |
---|---|---|---|
ブログ機能がほしい | △ | ◎ | 〇 |
表示速度にこだわる | ◎ | 〇 | 〇 |
SEO対策にこだわる | ◎ | ◎ | △ |
ランニングコストを抑えたい | ◎ | ◎ | △ |
初期費用を抑えたい | △ | 〇 | ◎ |
期間限定のホームページが欲しい | △ | △ | ◎ |
信頼感のある安定したホームページを長く運用したい | ◎ | ◎ | △ |
制作後、更新や修正はほとんどしない | ◎ | △ | ◎ |
制作後、更新や修正を自分でしたい | △ | ◎ | 〇 |
後でページを増やしたり機能を増やしたりしたい | △ | ◎ | 〇 |
あくまでも私の意見にはなりますが、参考になればと思います。
まとめ
結局どの制作方法で作るのが良いかというのは、どんなホームページを作りたいかで変わってくるというお話でした。
必要な機能や、ホームページをどんな目的でどのように活用していきたいのか、またご予算によっても変わってきます。
C3 Design.では、まずは目標と目的をしっかりとお伺いした上で、ご予算に応じた制作プランを提案させていただいておりますので、お気軽にお話しいただければと思います。(ご相談はもちろん無料です)
お客様が今よりもっと良くなるためのお手伝いをさせていただいておりますので、無理な提案や営業、無駄な機能追加は一切提案しておりません。本当に必要なものを吟味し、お客様にご納得いただいた上でご無理のないご予算内でご提案させていただいております。
ホームページ制作はデザインはもちろん「発想の転換」が必要な仕事だと思っております。
これまでの経験をもとに、「新しい切り口」での提案もできるかもしれません。
ぜひご相談お待ちしております。