チラシやパンフレットを印刷会社に依頼したとき、「色校正はどうしますか?」と聞かれて、ちょっと戸惑った経験はありませんか?
一般的にはあまり馴染みのない言葉ですよね…。
でも、色校正を知っておくだけで、仕上がりへの不安がかなり減ります。
今回は、印刷を依頼する立場の方に知っておいてほしい「色校正」について、できるだけわかりやすくお伝えします。
[ 目次 ]
そもそも、色校正とは?
「色校正」とは、本印刷に入る前に、仕上がりの色を確認するための試し刷りのことです。
パソコン上でデザインを確認したとき、「いい色だな」と思っていたものが、実際に印刷したら思っていた色と違う…ということは、珍しくありません。
印刷する機械や紙の種類、インクの特性によって、色の出方は変わってくるからです。
家のプリンターで出力した色と、印刷会社の大型印刷機で刷った色が異なるのも、そういった理由からです。
色校正では、本番印刷の前に数枚だけ試し刷りをしてもらい、デザインデータと見比べながら色味を調整していきます。
地味な作業ではあるのですが、仕上がりを左右するとても大切な工程です。
特に人物写真が入った印刷物は、肌の色の再現がシビアです。
「印刷したら顔色が青みがかっていた」なんてことも起きやすいので、色校正をしっかりやっておきたい場面のひとつです。
色校正の種類
一言に「色校正」といっても、大きく分けると「本機色校正」と「簡易色校正」の2種類があります。
費用と品質で検討されると良いと思います。
[ 本機色校正 ]
実際の印刷と同じ環境で試し刷りをするため、仕上がりとのズレがほとんどありません。
色味の再現精度が最も高い方法です。
ただし、本番印刷と同じ条件で数枚だけ刷ることになるので、費用は高めになりますし、納期もそれなりにかかります。
色へのこだわりが強い冊子や写真集には、この方法をおすすめしています。
[ 簡易色校正 ]
本番印刷とは異なる環境で行うため、完全に同じ色とはなりませんが、おおむねの色味は確認できます。
費用が抑えられて納期も早いので、スケジュールが限られているときや、コスト優先のケースに向いています。
どちらを選ぶかは、印刷物の用途や予算感、色へのこだわり具合によって変わります。
迷ったときはデザイナーや印刷会社に相談してみるのが一番です。
どうしてパソコンで見た色と違う色で印刷されるの?
「データで確認してOKを出したのに、印刷したら色が違う…。」
という声は、印刷に初めて関わる方からよく聞きます。
これは、モニターと印刷物で、色の作り方そのものが違うためです。
モニターは光で色を表現する「加法混色(RGB)」という仕組みを使っています。
一方、印刷物はインクを重ねて色を作る「減法混色(CMYK)」という仕組みです。
そのため、どうしても再現できる色の範囲が異なり、同じに見せることが難しいのです。
さらに、同じデータを開いていても、モニターの性能や設定によって見え方は変わります。
私のモニターとお客様のモニターでは、同じ画像でも微妙に色が違って見えていることがほとんどです。
スマホとパソコンで同じ画像の色が違って見えた経験、ありませんか?
あれも同じ理由です。
こういった環境の違いを踏まえて、実物を手元で確認できる色校正は、やはり安心材料になります。
色校正は必ずしなければいけないの?
結論から言うと、必須ではありません。
予算やスケジュール次第で、色校正なしで進めることもあります。
近年はオンライン印刷会社の台頭により、色校正なしで低価格・短納期が当たり前になってきた背景もあります。
ただ、写真や人物画像が多い印刷物、大量に刷るもの、長期間使用するものには、簡易色校正だけでもやっておくことを個人的にはおすすめしています。
仕上がってから「色が気になる…。」となっても、大量印刷後では取り返しがつかないケースもあるからです。
最悪の場合刷り直しになることもあります。
色へのこだわりと、予算・納期のバランスを見て判断する、という感じになります。
不安なときはデザイナーに相談しながら決めていただければ大丈夫です。
色校正について、印刷依頼前に確認しておくとよいこと
チラシやパンフレットの印刷を依頼する機会がある方は、事前に以下を確認しておくと、スムーズに進みます。
- 色校正は対応しているか、対応しているとすれば本機・簡易どちらか
- 色校正の費用はいくらか
- 色校正を行う場合、納期はどのくらい変わるか
印刷を依頼するタイミングで聞いておくだけで、後から「こんなはずじゃなかった!」というトラブルを防ぐことができます。
チラシ・パンフレットなどの印刷物制作をご検討中の方は、C3 Design.でも対応しています。
印刷会社との連携も含めて対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
