ホームページ制作を検討中の方・過去に依頼したことがある方は必ず目にする「御見積書」。今回はその中にある「ディレクション費」について解説していきたいと思います。
ホームページや印刷物の見積書で「ディレクション費」という項目を見たことはありませんか?
これまでに外注で制作会社へ見積を依頼した際には、ほとんどの制作会社で「ディレクション費」という項目が記載されていました。(制作会社によってどこまで細かく記載しているかという差はあります)
実際、私が制作会社で働いていた時にも記載していました。
ディレクション費とは?
多くの制作会社で見積書に記載されているものの、内容がわかりにくいこちらの項目。
実は「ディレクション費」は私が今までで一番、「何の費用?」と聞かれた項目でもあります。
会社によっては「進行管理費」「プロジェクト進行費」などとも呼ばれています。
その案件(ホームページ制作や印刷物制作など)を納品まで円滑に進めるために必要な費用です。
デザイン費や撮影費のように明確な言葉でもないので、なんだかフワッと感じるかもしれません。
ディレクション費の内訳
ディレクション費の中には、様々なものが含まれています。(会社によって含まれているものが異なります)
- ヒアリング・打ち合わせ費用
- コミュニケーションコスト(情報やデータのやり取り)
- 円滑な進行に必要な資料作成費
- スケジュール調整
- 制作物の品質の担保
制作会社の場合、制作者とは別に「ディレクター」という職種があり、その方がお客様と制作者の間に入って納品まで円滑に進めてくれるケースが多いです。
C3 Design.の場合、一人ですべてを兼務している状態なので、ディレクターの仕事かデザイナーの仕事か線引きが曖昧な部分(仕様・要件定義/企画・提案など)は全てこちらに含んでいます。
ディレクション費の相場
相場:案件総額に対して20%程度が多い
※どこまで含めるかにもよるので、制作会社によって当然異なります。
※案件規模が大きいほど大きくなります。
実際にはっきり目に見えない部分の費用(ほぼ人件費)なので、理解されにくい部分でもあるのが悲しいところです。
「ディレクション費」って重要!
先程も書きましたが「ディレクション費」とは、その案件を納品まで円滑に進めるために必要な費用です。
ホームページ制作以外に、印刷物(チラシ、パンフレットなど)、動画制作時にも必要になります。
過去に「ディレクション費って削れないの?」と言われたことがあります。
ディレクションがないと、納品まで円滑に進まないどころか、品質にも影響が出てしまいますので残念ながら…削れません…。
より良い制作物を作るために、コミュニケーションは必要不可欠です。
逆に言えば、御見積書にはディレクション費が含まれているので、遠慮せず気になっていることはどんどんお伝えいただきたいと思っています。
「何度も申し訳ないから…」とお気遣いくださるお客様もいらっしゃいますが(優しい!)
全く問題ありませんので(むしろやる気に変わります)、納得のいくまで聞いていただければと思います。
このように、ディレクションには、制作物の品質を左右するほど重要な役割があるのです。