世の中にはいろんなタイプのデザイナーが存在しています。スキルも守備範囲も様々ですが、あなたの事業と相性が良いのは一体どんなデザイナーでしょうか?
どんなに優れたデザイナーに依頼しても、場合によっては活かしきれない場合もあります。性格の相性も、もちろんあると思います。今回はそんなデザイナー選びについて書いてみたいと思います。
[ もくじ ]
Webデザイナー
基本的にWebデザイナーはWebサイトをデザインする人ですが、SNSの投稿画像をつくったり、広告バナーをつくったりもします。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- ECサイト
- LP(特定の目的のための縦長サイト)
- SNS画像制作
- サイトの管理、運用 など
Webデザイナーは、デザインだけする人、デザインを元に構築して公開作業までする人、など人によってできる事が異なります。
※Webサイトはデザインしただけでは閲覧できず、完成したデザインを元に構築して公開できる状態にする必要があります。
また得意分野(デザインテイスト、業種)も様々なので、ご自身の事業で必要としている物を作れる能力があるか、実績があるか事前に確認しておくと安心です。
グラフィックデザイナー
基本的にグラフィックデザイナーは、印刷物なら何でも作るイメージです。
(もちろん、デザイナーによって得意・不得意はあると思います。)
- チラシ
- パンフレット、リーフレット
- 看板、サイン
- 名刺
- 冊子(カタログや会社案内)
- 商品パッケージ
- ノベルティ類
- ロゴ
- 封筒 など
印刷知識が豊富なので、紙の種類から、風合い、紙による発色の違いなど、用途に適した提案をしてくれます。印刷物は紙の種類によって与える印象も異なり、同じ色でも見え方が異なります。
印刷してしまったら修正が出来ないので(刷りなおすしかない)、事前に専門知識のあるデザイナーがしっかり考えてくれるのはとても心強いですね!
また、印刷物はデザインの自由度が高いので(Webの様に実装まで考えなくて良い)、比較的デザインの幅が広いデザイナーさんが多い印象があります。(個人の感想です)
ロゴデザイナー
ロゴが作れるグラフィックデザイナー・Webデザイナーも多いですが、近年はロゴのデザインを専門とした「ロゴデザイナー」も増えている印象です。
イラストレーター
ホームページも、印刷物も、制作している中で「ここにちょっと挿絵(イラスト)欲しいな~」という事があると思います。そんな時は、通常はイラストレーターに依頼します。
でも…別途依頼するってほどでもないんだよなぁ~時ってありませんか?
もしも、いつも依頼しているデザイナーがイラストも描けたら…?とっても助かりますよね。
まとめて打ち合わせできる上、制作物のデザインテイストにあわせて描いてもらえるので、統一感のある仕上がりになります。
社員の写真ではなく似顔絵を掲載する場合に、依頼される方もいらっしゃいます。
各種SNS運用経験
最近では、企業がSNSを運用しているケースは多いです。
SNS運用経験のあるデザイナーであれば、ちょっとした相談から、投稿画像制作まで対応してくれる場合もあります。
その他
これは本来デザイナーの範囲ではないと思いますが、できると重宝するであろうスキル・経験がこちらです。以下は実際に私が対応しているものになります。
各種Microsoft Office製品のスキル
一般的な会社では、Word・Excel・Powerpoint・Access・OutlookなどのMicrosoft Office製品を使用しているところが多いと思います。
これらのソフトの使用が得意なデザイナーの場合、困った時にも相談できそうです。
資料作成(Powerpointなど)
例えば社内で作るのが大変なプレゼン資料や営業資料など、ちょっと見栄えをよくしたい場合に重宝されます。Powerpointで資料を作っておけば、その後の簡単な修正は社内でできます。
もちろんデザインソフトで作った方が自由度の高いデザインに仕上がりますが、費用も時間もかかり、修正はデザイナーに依頼しないとできないので修正費用が別途かかってしまいます。
状況に応じて依頼すると良いと思います。
各種文書作成・料金シミュレーションなど
また、Word・Excelなどが扱えるデザイナーであれば、社内で作る時間がない場合や、予め計算式を入れた見積書・請求書などのフォーマットをお願いする事も可能だったりします。
複雑な関数が扱えるデザイナーであれば、料金シミュレーションも作成可能でしょう。
アプリ開発までしなくても、お客様が普段使い慣れたExcelで実現できる場合があります。
企画経験(サービス・商品開発)
商品やサービスの企画は基本的には社内で企画すると思いますが、企画経験のあるデザイナーであれば意見を聞く事も出来るので頼もしいのではないでしょうか。
社員だけで企画する場合、元々専門知識があるため、業界内の常識や先入観から気付かない部分もあるかと思います。
社外の人間を入れることによって、社内では気が付かなかったヒントが見つかるかもしれません。
さらに、デザイナーの本来の領域である商品パッケージや、商品ラベルのデザインの依頼までもスムーズです。企画段階でパッケージデザインまで考えたトータル提案ができるのは大きなメリットと言えます。
展示会ブース出展経験
展示会へ出展することのある企業の場合、特に重宝するスキル・経験です。
展示会出展経験があるデザイナーであれば、その知識がお役に立てる可能性も。
ブースの導線やノベルティ提案、壁面デザイン~設置するポスター、配布するパンフレットまでトータルで相談できると思います。
ライティングスキル(文章作成)
ホームページも、印刷物も、必ず「キャチコピー」や文章が必要になります。
デザイナーによっては、キャッチコピーや掲載するテキストは作成せず、お客様にてご用意・ご提供いただく場合もあります。
デザイナーにライティングスキルがあれば、お客様からヒアリングした内容を元に、いい感じにまとめて文章を作ってくれます。
まとめ
このように一言に「デザイナー」といっても、スキル・守備範囲は様々です。
中小企業様・小規模事業者様の場合、発注担当者は通常業務と兼務していることが多いと思います。
都度異なるデザイナーに依頼すると、やり取りの手間がかかったり、データのやり取りでトラブルが発生したり、制作コストもトータルで高くなるケースもあります。
将来も見据えて、あなたの事業に必要な物を作れるスキルのあるデザイナーをかかりつけとして探すのがおすすめです。
かかりつけのデザイナーがいれば、依頼するたびに事業理解が増すので、改善しながら毎回より良い提案をしてくれるでしょう。(10言わなくても理解してくれるようにもなります)
事業に変化があった時、新たに何か作りたい時、新しいサービス・商品が出来るときも、デザイナー探しをしなくてもすぐに相談できるので、時間・ストレスも軽減されるはずです。
私自身、ここに書いたスキル全てに対応している「何でも屋デザイナー」です。
「これが得意!」と何か一つに特化しているわけではないので、「何ができるの?」と問われた時に、即座に「これ!」と言えず…
「何か一つに絞って専門的に特化した方が良いのだろうか…」思い悩んでいた時期があります。
※絞った方がターゲットを絞ってアプローチしやすい。
しかし、今は「何でも屋」で良かったと思っています。
継続して長くお客様と関わりあうことで、信頼関係が築け、スムーズなやり取りが出来ているので中小企業・小規模事業者様からは特に喜んでいただけています。
今デザイナーをお探しの方は、是非参考にしてみてください。